京都の市内交通のコストを節約する戦略(ローカル向け)

平成31年3月16日(土曜日)から実施の市バス新ダイヤに併せて,地下鉄と市バスの乗継利便性の更なる向上を図るため,トラフィカ京カードの乗継割引額を拡充するとともに,バスと地下鉄との連絡普通券を値下げします。

トラフィカ京カードの乗継割引額拡充及びバス・地下鉄,地下鉄・バス連絡普通券の値下げ並びに現行乗車券の取扱いについて

今年3月16日から京都市営バス地下鉄の料金システムが変更されます。
具体的にはバス⇔地下鉄、バス⇔バスの乗継割引が60円から120円に拡大されることになります。
これが市内交通費用を最適化するための戦略に大きな影響を与えそうなので、変更後のコストについて計算してまとめます。

バス地下鉄選択の戦略

京都市内を移動するときどのような手段で移動するのが一番コストが安くなるでしょうか。
最もポピュラーなのはバスを選択することですが、地下鉄が通っているエリアに行く時は地下鉄を選ぶこともできます。
このときはバスと地下鉄とで料金が安くなる手段を選びたいです。

片道

まず今回の料金改正とは関係ありませんが、これらに単独で乗るときのベストな手段について整理しておきます。

バス(平日昼間)
平日昼間回数券:2000円で12回乗れる。1回あたり 500/3(≒167円)
バス(それ以外)
回数券五千円:5000円で25回乗れる。1回あたり200円
地下鉄
トラフィカ京カード(プリペイドカード):1000円で1100円分乗れる。料金は区間次第

地下鉄は回数券ではなくトラフィカ京カードを使います。
回数券は区間ごとに使い分けなければならない一方、トラフィカ京カードは料金関係なく柔軟に使うことができて回数券と同等の割引率になり、しかも有効期限はありません。
確かに平日昼間回数券を使えば割引率は改善しますので、決まった区間を乗りまくることが明らかなヘビーユーザーはこちらを選択するべきでしょう。
また後述するとおりトラフィカ京カードだと乗継割引も受けられます。

バスで回数券を使うのはトラフィカ京カードよりも割引率が明らかに良いためです。
地下鉄とは異なり料金が一律のため何種類も管理する必要はありませんし、有効期限もありません。
あらゆる点で回数券の方が優れています。

なお安くバスに乗れる平日昼間の定義は

月曜から土曜(日曜・祝日を除く),運賃お支払い時の時刻が10時から16時までの場合

です。
土曜日も乗れるのが大事なポイントですね。

往復

お出かけでは行って帰ってになるので往復の費用が大事です。
普通は片道料金を知っておけば往復料金もその2倍になるのですが、ここで事態を複雑にするのは京都市交通局が実施している『バス地下鉄乗り継ぎ割引』です。
バスバス乗り継ぎには90分以内という制約があるのに対して、バス地下鉄乗り継ぎには時間制約は無くその日に乗り継げば割引を受けることができます。
ですので行きはバス、帰りは地下鉄とすれば乗り継ぎ割引を受けながらお出かけすることができるのです。
よって我々が持つ選択肢は

  • 行き帰りバス
  • 行きバス、帰り地下鉄(もしくはその逆)
  • 行き帰り地下鉄

の3つで、この中から最も安価な手段を選択しなければなりません。

基本的にバス料金は一律ですので戦略が変わるとすれば地下鉄の距離(料金)次第です。(1区、2区、3区など)
さらに現状バスは平日昼間割引を使うのが最安になるため、平日昼間かそれ以外かでも変わってくるでしょう。
これらのパターンごとに価格を計算して比較することにします。

計算前提

バス往復、地下鉄往復では上記の単独最適戦略を取るものとします。
また地下鉄で乗り継ぎ割引を受けるパターンではトラフィカ京カードを利用します。
トラフィカ京カードは1000円で1100円利用できるので、料金を10/11(≒0.91)倍して実際の費用を評価します。

また行きと帰りとでバスに乗る場合、90分以内に帰ることはないため乗継割引は受けないものとします。

交通手段ごとの往復料金

地下鉄区間 平日昼間 行き帰りバス 行きバス帰り地下鉄 行き帰り地下鉄
1区
(210円区間)
平日昼間 167+167=333 (230+210-120)*10/11=291 (210+210)*10/11=382
それ以外 200+200=400 (230+210-120)*10/11=291 (210+210)*10/11=382
2区
(260円区間)
平日昼間 167+167=333 (230+260-120)*10/11=336 (260+260)*10/11=482
それ以外 200+200=400 (230+260-120)*10/11=336 (260+260)*10/11=482
3区
(290円区間)
平日昼間 167+167=333 (230+290-120)*10/11=366 (290+290)*10/11=542
それ以外 200+200=400 (230+290-120)*10/11=366 (290+290)*10/11=542

今回の料金改正で2区の戦略が変わりました。
実はこの料金変更前では2区では平日昼間はバスが完全に優位に、それ以外はバスとバス地下鉄が同等水準にありましたが、今回の変更の結果、平日昼間はバスとバス地下鉄が同等、それ以外はバス地下鉄が優位になりました。
料金改正前と比較してそれ以外では片道地下鉄に変更することで運賃は60円安くなります。これは大きい。

また基本的にバスよりも地下鉄の方が快適なので、今後は平日昼間も積極的に片道は地下鉄を利用することになりそうです。

2区は割高感のある区間だったので、この距離で地下鉄を選べるようになるのは大きな変化です。

ちなみに3区も平日昼間以外では片道を地下鉄利用するのが安くなっています。
ただし3区の移動を一本のバスで移動できるケースはそこまで多くはないように思います。

片道でバスに2回乗る場合

今回の料金改正ではバスバス乗り継ぎ(90分以内)も乗り継ぎ割引金額が強化されています。
行先がバス一本で行けない場合はこれを使うべきかもしれません。
費用を計算しておきます。
行くからには帰らなければならないため計算するのは往復料金です。

この場合の対抗馬は

  1. バス回数券
  2. トラフィカ京カード(乗り継ぎ割引)
  3. 一日乗車券

になります。
バスの場合は料金は一律なので平日昼間かそれ以外かだけで計算します。

平日昼間 回数券 トラフィカ京カード 一日乗車券
平日昼間 166 * 4 = 666 (230 + 230 – 120) * 2 * 10 / 11 = 618 600
それ以外 200 * 4 = 800 (230 + 230 – 120) * 2 * 10 / 11 = 618 600

値上げされたとは言えまだ一日乗車券の方が強いですね。
ここの戦略に変更はなさそうです。

まとめ

2019年3月16日から京都市バスと地下鉄の乗り継ぎ割引金額が変わります。
その結果、地下鉄の料金区間2区(260円区間)では行き帰りでそれぞれ地下鉄とバスを利用することの優位性が高まりました。
バス回数券の在庫を減らしてトラフィカ京カードを買いましょう。

参考ページ

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